作品名、作者名、ナレーター名を検索する
迫害妄想に取り憑かれた男の日記を収めた短編小説。中学時代の友人兄弟を久方ぶりに訪ねると、大病に罹ったと聞いていた弟がすでに全快して官吏となり赴任したことを知らされる。その兄から見せられた二冊の日記は、病中の迫害狂の記録であり、言葉の誤りは直さず姓名だけ改めて公表する旨が記されていた。日記の主は、ある月のいい夜、三十余年の人生が全く夢中であったことに気づいたという……。