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探偵・栗戸利休のもとに、ある日、相良十吉と名乗る瘠せ型の紳士が訪れる。彼は越中島の航空機製作会社の技師長であり、かつて松風号のプロペラを設計した人物であった。松風号は二十年前、操縦士・風間真人と機関士・松井田四郎太を乗せて東京を発ち、インドシナ方面までは目撃されたものの、その後消息を絶ったままとなっていた。相良の訴えによれば、最近になって死んだはずの松井田の姿を何度も目撃しているという──。