耳で聴く本屋さん

心の王者

内容紹介

私が寝込んでいるところへ随筆依頼に訪れた三田の学生たちは、十六七にしか見えない温厚な少年たちだったが、話しぶりには駆け引きもあり、新聞編輯者としてすでに一家を成していた。近頃は十五も三十も四十も五十も、同じことに怒り笑い、同じように卑屈であり、人の年齢の差別がわからなくなってしまった。学生は社会のどの部分にも属するものではなく、属してはならないものである。