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原爆で妻を失った作者が、亡き妻に宛てて夢と過去の追憶を綴った随筆文。妻と死別して間もなく、彼女に夢のことを書くと約束したことを思い出す。罹災後の寒村のあばら屋で石油箱を机にしてノートに書きかけたこともあるが、原子爆弾の惨劇で目撃した無数の奇怪な屍体の群が心に揺れ、どうしても筆が進まなかった。あれらは「死」ではない。慌しく無造作な死は果たして「死」と言えるのだろうか。