耳で聴く本屋さん

答案落第

内容紹介

「小説修業」という出題に対し、作家人生を綴った随筆文。太宰はこの出題に困惑したと述べ、その心境をマラソンの比喩で語る。かつて短距離走のつもりで飛び出し、合図も待たずに全力で走って百メートルのゴールに飛び込んだが、実はこのレースは大マラソンであった。フライングの罰として他の選手より一メートル後ろから再出発しなければならず、全身くたくたに疲れながらも、勝たなければ生きていけない単純な選手であると自らを位置づける。