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音楽は本来人の心に悲しみを与えるものだと考えた音楽家が、聴く者を愉快にするオルガンの開発に挑む。長い研究の末、鉄と銀を混合した一筋の線を用いることで、彼はついに愉快な音色を奏でるオルガンの製作に成功する。しかし、その線は彼自身の手でしか鍛えられず、量産は不可能であった。やがて、病気療養のため海岸に滞在していた娘が、外国の雑誌でこのオルガンの広告を目にする──。