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若いころ人生に迷い、「どう生きればよいか」と懐疑していた新渡戸は、ソクラテスの伝記に出会い、その生き方に深く心を惹かれる。行為の前に必ず「利己心ではないか」と己を省みる態度、内なる「ダイモン」に問いかけて善悪を決める姿勢、相手や題材を選ばず道のために議論すること、高慢にならず老いても修養を続けたこと、世評を意に介さず公明正大に死を受け入れたことなどに、理想的な人格を見出す。