耳で聴く本屋さん

犬のはじまり

内容紹介

『貧しき人々の群』『伸子』などの代表作で知られ、昭和期に活動した作家の随筆。子供の頃、千駄木林町の家に「白」という犬がいた。薄きたない白い犬は深い愛情から飼われたのではなかった。ある日、犬殺しが来た。その後、白が殺されたのか病気で死んだのかは分からない。結婚後、散歩の道連れに犬が欲しくなったが、家は小さいから半ば断念していた。ところがある日、良人が仔犬を拾ってきた。私は久しぶりで愉しい暖かい心持ちになった。