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大きな工場の倉庫の裏口のひさしの下に、十六七歳の少年・太一が靴直しの店を出した。太一はある靴屋で二年働き、腕はよくなっていったものの、仕事がおそくて気がきかないと言われて追い出されてしまった。そんな折、おかあさんから「世界一の靴屋になるつもりで、一生けんめいにやってごらんなさい」と励まされ、決心して店を出したのであった。しかし三日たっても客は一人も現れなかった。