耳で聴く本屋さん

ろくろ首

内容紹介

九州菊池家に磯貝平太左衛門武連(たけつら)という侍臣がいた。主家が滅亡したため、武連は剃髪して回龍という僧となり、諸国行脚に出掛ける。甲斐国を訪れたある日、木こりの小屋で一夜を過ごす。小屋に住む五人のために読経をした回龍が、深夜、水を飲みに行こうと襖を開けると、五人には首がない。ろくろ首におびき寄せられたと気づいた回龍が森の中に進むと、五つの首が自分を食べる話をしている。