耳で聴く本屋さん

天童

内容紹介

はげしい雨風の夜、山小屋に住む六十歳の爺は、蚊帳布団の中で眠ろうとしている。枕もとには暗いランプがともり、危なく消えそうなあかりを眺めている。雨風の音が激しくなると、爺の目の前に韋駄天が現れる。翠雲頭で赤金色の顔をした韋駄天は、手に光る剣を持っているが、仏さまの守護神だと知っていた爺が恐れることはなかった。