耳で聴く本屋さん

藪の中

内容紹介

平安時代、夫婦が襲われた事件について、目撃者や当事者など七人が検非違使に物語る形式で展開。「藪の中で男の死骸を見つけたのは私」と言う木樵り、「馬に乗った女と一緒にいた」と言う旅法師、「人殺しは多襄丸という盗人に違いない」と言う放免、「あの死骸は娘と旅立った侍」と言う媼(おうな)、「あの男は殺したが、奪おうとした女は逃げた」と白状する多襄丸・・・彼らの証言は矛盾し、真相は「藪の中」⁉