耳で聴く本屋さん

巴里の唄うたい

内容紹介

「彼等の決議」:はやり唄を嫌いながらも唄うたいの世話役となった市会議員ドュフランが描かれる。唄うたいたちは場末の空き地やアパルトマンの間の露路で唄い、窓から投げられる小銭で生計を立てていた。しかし不景気の訪れから、表通りでも唄えるようにしてほしいと言う。

「ダミア」:ダミアは唄の一句ごとの前に必ず「フン」という自嘲風な力声を突き上げる。その声には不思議な魅力があった。運命に叩き伏せられた絶望を支えに湧き上がる情熱を帯びているのだ。