耳で聴く本屋さん

廃墟から

内容紹介

広島市西郊にある八幡村へ移った「私」は、その日、負傷者で立て込んでいた病院から戻ると、ラジオ放送の声が休戦を伝えていた。もう少し早く戦争が終わってくれたら・・・。食糧は日々に窮乏していた。空も山も青い田も、飢えている者には虚しく映る。なんでもない人声に脅かされることもある。ひどい下痢のため衰弱しているが、もうすぐ妻の一周忌だ。「夏の花」のその後を描く短編。