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忠義

内容紹介

板倉家七千石の当主、修理は病後、激しい神経衰弱に襲われていた。周囲の無理解に苛立ち、しばしば逆上の発作を起こす。症状が悪化するにつれ、家老の前島林右衛門は主家のために心を煩わせる。近日中に登城させねばならないが、この状態では大名・旗本にどんな無礼を働くか分からない。万一、刃傷沙汰にでもなれば、家は「お取りつぶし」になってしまう。林右衛門は機会あるごとに修理を諫めていたが効果はない。遂に彼は最後の手段に訴える覚悟をする。