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競馬

内容紹介

不景気な村で暮らす仙太は、妻に隠れて大切な納税用の五円札を握りしめ、「今日は山だ!」と唐鍬を担いで家を出る。実は競馬場へ向かうのだ。村人たちは地道な農作業では小遣い銭も稼げず、一攫千金を夢見て馬券に熱中していた。一枚の馬券がたった五分間で五円も十円も稼いでくれる―そんな誘惑に村全体が疫病のように取り憑かれている。