耳で聴く本屋さん

蟹の怪

内容紹介

お種が谷川で洗濯をしていると、何者かに名前を呼ばれた。水面に目をやると、お種の影の上に”蟹の鋏のようにも見える”気味の悪い大きな影が映っている。しかし、振り返るとそこに立っていたのは紫色の振袖を着た少年だった。少年はお種を知っているようだが、お種には見覚えがない。そして「今に判ります、それでは、また近いうちにお眼にかかります」と告げ、少年は行ってしまう──。