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カルメン

内容紹介

語り手と舞台監督のT君は、帝劇でロシアのオペラ『カルメン』を観に行くが、主役のイイナ・ブルスカアヤは出演せず、別の貧相な女優が代役だった。語り手が落胆すると、T君はその理由を話す。イイナのもとへ旧帝国の侯爵が追ってきたが、すでに彼女はアメリカ人の商人と交際していたため、その侯爵は絶望し、自殺したという。舞台の幕間、客席に現れたイイナは派手な孔雀の扇を手に、仲間たちと愉快そうに談笑する。