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中里 介山

明治から昭和時代の小説家。1885年に神奈川県で生まれる。代表作となった未完の長編『大菩薩峠』を始め、法然を描いた『黒谷夜話』や聖徳太子を扱う『夢殿』など、仏教精神を取り入れた独自の文学世界を追求した。社会主義から距離を置き、当時の文壇主流とも一線を画す異色の文学者であった。晩年に自伝的作品『百姓弥之助の話』を発表している。太平洋戦争末期の1944年、腸チフスのため59歳で死去。

中里 介山の作品一覧