耳で聴く本屋さん

田山 花袋

明治・大正に活躍した文豪。自然派主義の旗手として、現実に即した描写が特徴の作品を数多く発表した。1872年1月22日栃木県に元藩士の次男として生まれる。本名は録弥。上京後は本屋への丁稚奉公などを経て漢学塾で学び、柳田國男と知り合った。尾崎紅葉は師匠にあたり、森鴎外を終生尊敬していた。中年作家が女弟子に向ける未練を綴った「蒲団」は、旧態依然とした文壇に革命をもたらした。喉頭がんのため60歳で死去。

田山 花袋の作品一覧