織田 作之助

戦後の文壇を牽引した作家の一人。太宰治・坂口安吾・石川淳らと共に無頼派、または新戯作派と呼ばれた派閥に属す。仲間には織田作の愛称で親しまれた。代表作は「夫婦善哉」。1913年大阪生まれ。両親は事実婚だった為、織田姓になるのは父母の入籍後。卒業試験で喀血したのをきっかけに作家に転身、姉夫婦の後援を得て成功をおさめる。大阪の庶民の暮らしを活写した作風が評価された。