内田 魯庵

1868年5月26日旧幕臣の子として生まれる。本名内田貢。文部省編輯局翻訳係を務めた叔父のもとで編集に携わり、文学作品の魅力に目覚める。1892年にはドストエフスキー「罪と罰」の翻訳を手掛けた。社会の矛盾を鋭く風刺した「社会百面相」で評価を得、晩年は文壇の回顧録や随筆に力を注いだ。日本における社会小説の第一人者。