山本 周五郎

本名清水三十六、1903年6月22日山梨県生まれ。幼少時に住んでいた村が水害に遭い親類を亡くす。尋常小学校時代は回覧雑誌や学級新聞制作に携わり、小説家になれと担任に励まされる。卒業後は山本周五郎商店で働き出すも、関東大震災の被害を受け、雑誌記者の仕事で糊口を凌ぐ。1926年、「須磨寺附近」でデビュー。筆名は恩人の店からとった。町人の試練や武士の苦悩を描いた「さぶ」「赤ひげ診療譚」が人気。