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伊藤 永之介

昭和時代の小説家。秋田市出身。1924年に上京し、プロレタリア文学運動に加わる。代表作として、満州を舞台にした『万宝山』などがあるが、プロレタリア文学の衰退とともにしばらく沈黙した。1936年の『梟』で再起し、東北の農民へ共感をこめて描いた作品で農民文学の開拓者として知られる。1938年、『鶯』で新潮文芸賞受賞。戦後も農民文学の創作を続け、1954年には日本農民文学会を設立した。

伊藤 永之介の作品一覧